大雪山 縦走記  2008年8月13日
恒例の家族登山に今年も出掛けました。今年は北海道の大雪山を縦走です。
最初の計画では大雪山系のうち、北海道最高峰である旭岳のピストンを考えたのですが
、「大雪山に登って山岳の大きさを語れ」と言われる雄大なスケールを実感するためには
縦走するべきだと思い、標準タイム8時間の黒岳〜旭岳間縦走を選びました。
私達家族は写真を撮りながらののんびりペースなので、標準タイムを2時間半オーバーして
10時間半の縦走となりましたが、そのスケール感を実感出来た楽しい山行でした。


左図のピンク線が今回のルート。

銀座通りと呼ばれ、縦走路としてはメインのルートです。真ん中の爆裂火口は右回りと左回りがあり、層雲峡から入山すると右回りになる北鎮ルートが最もメインのルートであり、旭岳と併せ、北海道第二の高峰である北鎮岳も登頂する人が多いが、私達家族は高山植物が多いとの理由で反対回りの北海岳経由のルートを選びました。縦走の標準タイムはどちらも変わらないようです。

殆どの登山者達が北鎮ルートを選択するようで、分岐から再び合流するまで、僅か一組の親子連れにすれ違っただけでした。壮大な自然を我々家族だけで占有したような優雅な気分で歩き、幸福感を味わいました。

最後はかなりバテましたが、特に危険な箇所は無く、夏の間はリフトも午後6時半まで営業している(旭岳ロープウェイ)のでゆっくりでも安心でした。

【05:40 宿泊先出発】

前日(8/12)、中部国際空港13:30発の直行便で旭川に到着、旭川から路線バスに約1時間半揺られ、層雲峡に夕方6時頃到着です。中部空港から旭川への直行便は一日一便のみなので、この便をベースに予定を組んだのですが、あとで考えると千歳空港から札幌そして札幌から特急で旭川でも時間的に大差は無いことがわかり、少し熟考不足だったかなと思いました。
とにかく縦走前日に無事スタート地点の層雲峡に到着出来ました。

宿泊は「ペンション山の上」にお世話になり山行用のおにぎりもこちらで用意して貰いました。食事を済ませて温泉に入り、夜の内に層雲峡温泉街のコンビニで行動食や水・ポカリスェット等を購入して準備を整え、就寝です。

翌朝、宿を5時40分に宿を出発。始発のロープウェイに乗るために層雲峡ロープウェイ駅に向かいました。

【05:50 ロープウェイ駅】

観光バスが2台も止まっていたので6:00の始発に乗れないかと心配しましたが、そこそこ乗客はいたものの問題なく乗ることが出来てホッとしました。

15分おきに運行してはいますが、長い縦走を考えると少しでも時間を無駄に出来ません。

【06:30 リフト乗り場】

ロープウェイを降りると心配していた雨が降り出したので、合羽を着てリフト乗り場へ。

リフト終点はいよいよ登山口の黒岳七合目です。

【07:00 黒岳七合目登山口】

リフトを降りて空の様子を見ていたら、何とか雨が上がりそうだったので合羽をザックに仕舞い、林野庁の営林小屋で入山届けを書いていよいよ縦走開始です。

縦走では戻って来ないので麓に余分な荷物を置いていくという事が出来ず、全て背負っていかなければなりません。ナキウサギやギンザンマシコなどの撮影チャンスがあるかも知れないと欲張った100-400mmズームレンズが肩に食い込みます。

今回の撮影機材はボディ(5D)・28-75mmズーム・100-400mmズーム・50mmマクロ・ミニ三脚・動画用TX-1と予備電池で、合計重量4.5kg。ストック兼用の一脚を併せると5kgの重量です。実際はレンズ交換の余裕は無く、28-75mmのお手軽ズーム1本での撮影でした。シクシク

整備された登山道を標高1984mの黒岳頂上に向かって登ります。

花は終盤であまり期待できないと思っていたんですが、予想に反して登り口から色々な花が出迎えてくれて撮影に忙しく、ペースが上がりません。しゃがんで息を止めてシャッターを押し、立ち上がると激しく息が切れて呼吸が整わず、苦しい登りが続きます。

いきなり私だけベタ遅れです。汗

歩き始めて約1時間ほどすると青空も見えてきて、息が切れながらも気分も高まります。

下を見るとロープウェイ駅とリフト乗車場が見え、かなり高度を稼いできたと実感出来ます。

(右画像はクリックで拡大します。)

【9:00 黒岳頂上】

左手に招き岩が見えてくればあと30分ほどで黒岳の頂上です。(画像左)

そして歩き始めて約2時間で黒岳頂上へ到着です。(画像右)
標準タイムから30分遅れでした。

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