北岳 山行記
南アルプス北岳は日本一のお山 富士山に次ぐ日本第二の高峰。
従来は標高3192mと公表されていたが、2004年10月15日に国土
地理院により、1m高い3193mに改定された。「南アルプスの盟主」
と呼ばれる。 2005年夏、高山植物を楽しみながら登ってきた。

左図の赤線が今回のルート。
広河原を出発して大樺沢沿いに進み、二俣から右ルートへ進んでお花畑を通り、白根御池ルートと合流して小太郎尾根に出て肩の小屋までが1日目の行程。
二日目は肩の小屋へザックをデポし、北岳山頂へアタッック、同じルートを肩の小屋まで降りて小休止、ザックを背負って登りと同じルートで下山した。登りか下り、どちらかを「八本歯のコル」を通るルートにしたかったが小五の子供と一緒なので安全を最優先して選択した結果、今回のルートに決定した。富士山に登った小二の時と比べると体力面では安心だったがバランス感覚がまだまだなのでルート選択は正解だったと思う。特に危ない目に遭わずに登山できた。
北岳は行程が長く、特にお花畑から小太郎尾根に出るまでがかなりバテたが、高山植物の宝庫と言われるだけあって美しい花が咲き誇る中を歩く山行は素晴らしかった。

【05:30 芦安駐車場】

昨年(2004年)から「南アルプス林道」のマイカー規制が始まり、7月1日から10月31までは北岳の登り口「広河原」へは麓の芦安村からバスか乗り合いタクシーを利用しなければならない。

早朝5:30に広河原行きのバス乗り場へ到着。乗り合いタクシーにて広河原へ向かう。 約40分で広河原へ到着。(バスの場合は小1時間かかるとの事。)

【07:00 広河原】

北岳の登山口、広河原のロッジ。ここから北岳に向けていよいよ登山開始。標高1,530m地点から3,193mの北岳山頂まで、標高差にして1,663mの行程である。

子供も朝早かったので少し眠そうだが、やる気力は十分のようだ。

【07:05 吊り橋手前にて】

歩き始めてすぐに野呂川に架かっている吊り橋を渡る。吊り橋手前で、曇り空ではあったが北岳の姿が見えた。間近のようにも、また遙か彼方のようにも見える。
なんとか登頂できるよう祈るとともに、気合いを込めて歩き始めた。


【07:30 分岐】

30分ほど登ると最初の分岐に出る。右は白根御池経由で北岳に向かうコースで、左が大樺沢ルートである。白根御池ルートは視界の開けない急な道を延々と歩くと聞いたので敬遠して、左の大樺沢コースを選択した。
大樺沢コースは途中の二俣で更に分岐し、小太郎尾根を経て肩の小屋へ向かうルートと、八本歯のコルを経て北岳山荘に向かうルートに分かれる。

【08:30 大樺沢】

分岐から少し進むと沢沿いとなり、登山道の脇に美しい高山植物が目立ち始めた。さっそくカメラを取り出し撮影しながら進むことになり、ペースが上がらない。

画像はミヤマハナシノブ
(花の写真は後ほどまとめて掲載予定)


【10:00 大樺沢二俣手前】

歩き始めから3時間、ようやく視界が開けて前方に雪渓が見えてきた。二俣の分岐も近い。正面の大雪渓は八本歯のコルへ登って行くルートである。

【10:30 二俣分岐点】

3時間半かかって、やっと二俣の分岐に到着した。ここから左に進めば雪渓を登って八本歯のコル経由で北岳山荘方面である。八本歯ルートは雪渓を進んで行くので、この時期でもアイゼンが必要である。私達は右のお花畑コースを選び、肩の小屋を目指す事にする。
だが、まずは大休止して給水とカロリー補給である。
ちなみに登山情報の参考タイムはここまでで2時間半となっている。1時間の遅れである。(^^;;; 。


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